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野菜ソムリエ・緒方湊くんおすすめ「焼いておいしい旬野菜」⑮春キャベツ

みずみずしい葉の甘みがアップ!芯もおいしい
野菜はじっくり焼くことで、素材の持ち味が引き出され、凝縮したうま味を楽しむことができます。最年少野菜ソムリエプロとして活躍する緒方湊くんに、焼いておいしい旬の野菜と上手な焼き方を教えてもらいました!

春キャベツと冬キャベツの違い

キャベツには、秋に種をまいて春~夏に収穫される「春キャベツ」と、夏に種をまいて冬に収穫される「冬キャベツ」があります。この2つは、収穫時期が違うだけでなく、そもそも品種も違うんですよ!

春キャベツは、巻きがふわっとしており、葉がやわらかくみずみずしいのが特徴です。
サラダなど生で食べてもおいしいですが、炒めると水分が出過ぎてべちゃっとしてしまうことがあります。ホイル包み焼きなら、春キャベツの甘みや食感が失われず、水分までおいしくいただくことができます。

一方、冬キャベツは、巻きがかたく、葉も厚くて丈夫なのが特徴。加熱することで、甘みがぐっと増すので、こちらもホイル包み焼きをぜひお試しください。

選び方は、春キャベツはふんわりしていて大きさの割に軽いものを、冬キャベツはずっしりと重いものを選びましょう。

ホイル包み焼きなら芯までおいしい!

いつもなら硬くて捨てしまう芯ですが、ホイル包み焼きならおいしく食べることができます。
芯は、加熱をしすぎると臭みが出てしまいますが、ホイル包み焼きでじっくり加熱すると甘みや風味が引き立ち、食感もやわらかくなります。

芯はキャベツが成長するための栄養の貯蔵庫であり、芯から葉に栄養が運ばれるため、葉よりも栄養や食物繊維を豊富に含んでいます。芯ごとホイル包み焼きにして、栄養も逃さず食べていきましょう!

[基本のキャベツホイル包み焼きの作り方]
キャベツはかさが高いので、アルミホイルを少し長めに用意しましょう。
塩・コショウをして包んだら、隙間が出来ないように折り合わせて下さい。

切り方は、葉をざく切りするよりも、芯を残したまま1/8個ほどにカットするがおすすめ。ボリュームが多い印象ですが、加熱後はカサが減るので、ぺろりと食べられますよ!

生のままでもやわらかい春キャベツの加熱時間は5分程度でOK。キャベツ以外の食材を入れる場合は、加熱時間を増やしてください。

◇湊くんおすすめの食べ方◇
ベーコンまたは、アンチョビをのせて焼くと、風味が増しておいしいです。
春キャベツのほか、この時期が旬の新たまねぎや新ジャガイモなど、水分を多く含んでいる野菜を一緒に焼くのもおすすめです。塩・コショウ、お好みでコンソメを入れると、野菜からあふれ出た水分でポトフのような味わいを楽しめますよ。

ホイル包み焼きで葉物をたくさん食べよう!

葉物は、生のままではカサがありたくさん食べられませんが、加熱してしんなりさせればたくさん食べられます。スープなど茹でることで流出してしまう栄養素を、ホイル包み焼きなら逃さず摂ることができます。

今回おすすめのキャベツのほかには、白菜やチンゲン菜もおすすめです。意外なところでは、ロメインレタスもおいしいですよ。

葉物をホイル包み焼きにする場合は、単品はもちろんですが、肉や魚介類、きのこなど、別の素材と一緒にすると、食べ応えのあるおかずにすることができます。
これまで根菜や実もので作るホイル包み焼きをたくさんご紹介してきましたが、葉物もおいしいので、いろいろお試しくださいね。