
焼き芋を冷やして食べる「冷やし焼き芋」。最近ではコンビニや専門店などでも見かける機会が増え、ヘルシーなスイーツとして人気を集めています。
実は冷やし焼き芋には、おいしさだけでなく、腸活を意識する方にうれしい特徴があります。
今回は、冷やし焼き芋が腸活で注目される理由やおすすめの食べ方について、野菜ソムリエプロの緒方湊さんに伺いました。
緒方さんは10歳で野菜ソムリエプロに合格し、現在は全国で食育活動や野菜の魅力発信に取り組んでいます。
冷やし焼き芋とは?人気の理由を解説
焼き芋を冷やすと食感と甘みが変わる
冷やし焼き芋とは、焼き上げたさつまいもを冷蔵庫で冷やして食べる焼き芋です。
温かい焼き芋はホクホクした食感が魅力ですが、冷やすことでしっとり、ねっとりとした食感へと変化します。また、冷やすことによって甘味成分が急に増えるわけではないですが、甘みがより濃厚に感じられ、まるでスイーツのような味わいになるのも特徴です。
作り置きできる手軽さも魅力
冷やし焼き芋は事前に作り置きできるため、忙しい日の朝食や間食にも便利です。
そのまま食べるのはもちろん、ヨーグルトやアイスと合わせるなどアレンジもしやすく、幅広い楽しみ方ができます。
冷やし焼き芋が腸に良いといわれる理由
レジスタントスターチが増える
冷やし焼き芋が注目される理由のひとつが、「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」です。
さつまいもに含まれるでんぷんは加熱によって消化されやすくなりますが、その後冷やされることででんぷんの一部が再び消化されにくい構造へと変化します。
このレジスタントスターチは小腸で消化されずに大腸まで届き、食物繊維のような働きをします。腸内の善玉菌のエサとなることで、腸内環境を整えるサポートが期待されています。
食物繊維との相乗効果も
さつまいもには、食物繊維に加えて「ヤラピン」と呼ばれる成分も含まれています。食物繊維とあわせて、毎日のすっきり習慣をサポートする食材として知られています。
腸内環境を整えたい方にとって、冷やし焼き芋は手軽に取り入れやすい食品といえますね。
野菜ソムリエプロおすすめの品種
野菜ソムリエプロの緒方湊さんによると、冷やし焼き芋にはねっとり系の品種がおすすめとのことです。
- 紅はるか
甘みが強く、濃厚な味わいが特徴です。冷やすことでねっとり感がさらに増し、まるでスイーツのような味わいになります。 - 安納芋
クリーミーな食感と強い甘みが魅力。冷やしてもおいしく食べられる人気品種です。 - シルクスイート
なめらかな口当たりが特徴で、上品な甘さを楽しめます。
野菜ソムリエプロ
緒方 湊(おがた みなと)さん
2008年生まれ
8歳で「野菜ソムリエ」、10歳で「野菜ソムリエプロ」に合格し、当時の最年少記録を大幅に更新。
現在は野菜ソムリエプロとして、野菜や果物の魅力発信をはじめ、家庭園芸の推進、地域食文化の継承、食育活動などに幅広く取り組んでいる。
農林水産省をはじめ、全国の自治体や食品・流通・園芸・教育分野の企業との連携実績も多く、各地で大使・アンバサダーを務める。
野菜ソムリエプロ 緒方湊さん
おいしいさつまいもの選び方
スーパーで購入する際は、次のポイントを参考にしてみましょう。
- 皮の色が濃くツヤがある
- 表面がなめらかで傷が少ない
- 持ったときにずっしりと重い
- 切り口付近に蜜が乾いたような跡がある
これらの特徴を持つさつまいもは、しっとりとした食感や甘みが期待できる傾向があります。
冷やし焼き芋をもっと楽しむアレンジ
- ヨーグルトと合わせる
プレーンヨーグルトにトッピングすれば、朝食やおやつにも取り入れやすい組み合わせです。 - バニラアイスを添える
冷やし焼き芋の濃厚な甘みとアイスのクリーミーさが好相性。特別感のあるデザートになります。 - 皮ごと食べる
さつまいもの皮には食物繊維などの栄養素が含まれています。よく洗ってから調理し、皮ごと楽しむのがおすすめです。
冷やし焼き芋の作り方
冷やし焼き芋は市販品でも楽しめますが、自宅で作れば好みの品種や焼き加減で楽しめます。
基本の作り方
- さつまいもをよく洗う
- アルミホイルで包む
- オーブントースターでじっくり加熱する
- 竹串がスッと通るまで焼く
- 焼き上がったら粗熱を取る
- 冷蔵庫で2〜3時間以上冷やす
一晩冷やすと、さらにしっとりとした食感になります。
焼き芋づくりには専用ホイルもおすすめ
オーブントースターで手軽に焼き芋を作るなら、「石焼きいも黒ホイル」を使うのもおすすめです。
熱を効率よく伝えるため、自宅でも手軽に焼き芋作りを楽しめます。
食べ過ぎには注意
冷やし焼き芋は栄養豊富ですが、糖質やカロリーも含まれています。
一度に食べ過ぎず、食事や間食のバランスを見ながら取り入れるのがおすすめです。
また、食物繊維の働きをサポートするためにも、水やお茶などを一緒に摂るよう心がけましょう。
冷やし焼き芋でおいしく腸活を
冷やし焼き芋は、さつまいものおいしさを楽しみながら、腸活や毎日の健康づくりをサポートしてくれる食品です。
そのまま食べるのはもちろん、ヨーグルトやアイスと組み合わせたり、朝食やおやつに取り入れたりと楽しみ方もさまざま。
ぜひ、ご家庭でも冷やし焼き芋を取り入れて、おいしく手軽な腸活習慣を始めてみてはいかがでしょうか。
Q&A
Q. 冷やし焼き芋と温かい焼き芋の違いは何ですか?
冷やし焼き芋は、しっとり・ねっとりとした食感と濃厚な甘みが特徴です。また、冷やすことで、でんぷんの一部が「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」へ変化するといわれています。
Q. 冷やし焼き芋はどのくらい冷やせばよいですか?
焼き上がった後に粗熱を取り、冷蔵庫で2〜3時間以上冷やすのがおすすめです。一晩冷やすと、さらにしっとりとした食感になります。
Q. 冷やし焼き芋は皮ごと食べてもよいですか?
よく洗って調理したものであれば、皮ごと食べられます。皮には食物繊維などの栄養素が含まれています。








